2017年12月22日金曜日

「防衛サロン」のオフ会やります!(続報その2)

「防衛サロン」のオフ会についてお知らせです。

2018年1月28日(日)1700より 
東京都千代田区にてオフ会を行います。

当日は
①17:00~18:00 トークセッション

「防衛サロン」のアドバイザーでもある元海将補の中村徹氏による
トークセッションです。テーマ案は「私見:防衛産業の未来」

②18:00~20:00頃 懇親会

軽いお食事をしながら参加者同士で交流していただけます。 
また、中村徹氏とお話しできる貴重な時間でもあります。


ご参加いただけます人数に限りがございますので、
当サロンに興味のある方・ご入会を検討中の方など、ぜひこの機会にサロンを
体験してみてください。
興味のある方は、headquarter_11@horizondefense.com 宛に
メールで お問い合わせください。詳細ご連絡いたします。

「防衛サロン」の詳細、お申込みについてはこちらをご覧ください。
https://lounge.dmm.com/detail/555/



2017年12月15日金曜日

「防衛サロン」のオフ会やります!(続報その1)


2018年1月28日(日)17:00から
「防衛サロン」オフ会を開催します。

場所は東京都内です。

当日は、
 ①元海将補の中村徹氏によるトークセッション
 ②懇親会
を予定しています。

サロン会員には特典アリ。
サロン会員以外の方の参加も可能です!

中村先生のお話を直接聞ける貴重な機会です。
当サロンに興味のある方・ご入会を検討中の方など、
ぜひこの機会にサロンを体験してみてください。

興味のある方は、
headquarter_11@horizondefense.com 宛に
メールで お問い合わせください。


詳細ご連絡いたします。



2017年12月13日水曜日

本日の1冊(3)

今回ご紹介する本は、

「海上護衛戦」

大井 篤 著 (角川文庫)

https://www.amazon.co.jp/%E6%B5%B7%E4%B8%8A%E…/…/ref=sr_1_1…


大戦中の話から現在の海上護衛に思い馳せるのであれば、
次の一冊をご紹介したいと思います。

発売当時は酷評されたと聞いていますが、
60年の歳月を超えてなお多くの方を惹きつける名著だと思います。

海軍大佐大井篤氏の本。


2017年12月11日月曜日

1月に「防衛サロン」オフ会を開催予定!


2018年1月に「防衛サロン」オフ会を予定しています。

オフ会では、「防衛サロン」のアドバイザーでもある
元海将補の中村徹氏によるトークセッションを
予定しています!

会員以外の方の参加も可能です!

当サロンに興味のある方・ご入会を検討中の方など、
ぜひこの機会にサロンを体験してみてください。

興味のある方は、
headquarter_11@horizondefense.com 宛に
メールで お問い合わせください。
詳細ご連絡いたします。



2017年12月6日水曜日

DMMオンラインサロンAWARDが開催されています

オンラインサロンのサービス提供を行っているDMM.com社が
「オンラインサロンAWARD 2017」というイベントを開催しています。


500を超えるサロンの中から、ユーザーの投票数や満足度など
様々な観点から受賞サロンを決めるようです。


昨日より一般ユーザーによる投票が開始されています。
このページを読んでいる方、
ぜひ、「防衛サロン」にも一票お願いします!


なお、投票に参加すると抽選でDMMポイントがもらえるようです。


https://lounge.dmm.com/detail/555/
にアクセスし、
ページ右側のオーナープロフィールの上に表示されている
オンラインサロンAWARDのバナーの「今すぐ投票する」を
押して投票してください。


なお、当イベントの詳細はこちらからご確認ください。
https://lounge.dmm.com/page/award2017/



2017年12月4日月曜日

講演活動しております!

11月に行われた、富士ゼロックス株式会社様が主催する
「Future Center Challenge 2017 DAY3」にて
弊社代表の小関が登壇いたしました。


未来に向けて、社会全体システムや経済の仕組みを
考えることをテーマにしている本セミナーにおいて、
防衛産業に深く属していない一般企業が、
防衛装備と今後どのように関わっていくべきか
という内容でお話してきました。


未来を考えるうえで、日本の独立・安全を維持するための
「防衛」は重要なものです。
これからも弊社では講演活動を行ってまいります。


講演に関するお問い合わせは、こちらまでお願いいたします。




2017年12月2日土曜日

12月より防衛サロンの料金プランが新しくなりました!

DMMオンラインサロンで弊社が運営する
「防衛サロン」の料金プランが新しくなりました!

新料金プランは、

一般プラン   980円
学生プラン   500円
ビジネスプラン 5,980円

「防衛サロン」では防衛に関心のある方を幅広く募集し
活動しております。

防衛に詳しくないけれど、
今の世界情勢から少し勉強してみたいと感じられている方から、
ビジネスドメインとして防衛に関心のある方まで
対応できるようプランをご用意しております。

そして、今なら入会後30日間無料キャンペーンも実施中!

詳細はこちらまで。





2017年11月28日火曜日

本日の1冊(2)

今回ご紹介する本は、

「日中海戦はあるか」

 夏川 和也 監修 (きずな出版)

https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E4%B8%AD%E6…/…/4907072090



海上自衛隊の現状と課題についてまとまった良書として
おススメします。

元統幕長夏川和也海将が監修した「日中海戦はあるか」。
表題はセンセーショナルですが海上自衛隊の現状と課題について
まとまっています。

2章海上自衛隊の現状の中でサイレントネイビーの悲鳴は
民間会社として今後の在り方を考える指標にもなります。




2017年11月22日水曜日

本日の1冊 (1)

今回ご紹介する本は、

「軍人が政治家になってはいけない本当の理由
 政軍関係を考える」
 
 廣中 雅之 著
(文春新書)

https://www.amazon.co.jp/%E8%BB%8D%E4%BA%BA%E3…/…/B076HKJZRW
現在の政府と自衛隊の関係について書かれた本です。

米英の豊富な政軍関係の事例より、
その課題と今後を提案する新しい視点の本書。

退役自衛官、特に将官の政治的中立性の必要
指摘し警鐘を鳴らしています。

元空将廣中雅之氏の研究成果を盛り込んだ著書です。



2017年11月9日木曜日

ゴジラ vs 自衛隊

今朝のワイドショーに石破茂氏が出演していました。
映画「シン・ゴジラ」の中では、
ゴジラに対して自衛隊が防衛出動するそうなのですが
それは違うのではないかとのことでした。

防衛大臣だった頃に、
「ゴジラが日本に出現したら自衛隊はどうするか」というような
想定で話をしたことがあったそうです。

ゴジラが他国の軍に属している兵士や武器であれば
防衛出動になるだろうが、ゴジラはそういうものではない。
自然界にいる生物であるので、それに対する場合は
防衛出動には当たらないでしょうとのこと。

自然にいる動物が暴れまわっているということであれば
災害派遣が適切ではないかということでした。

または、暴れまわるゴジラにより治安が乱され、
それを警察力で押さえきれないので自衛隊が出動する
ということになると、治安出動ということもあるだろう
とのことでした。

実際に北海道でトドを駆除するために航空自衛隊が
災害派遣されたケースがあるらしいです。

映画「シン・ゴジラ」12日に地上波で放送されるそうです。
この機会に観てみようと思います。



テレビ朝日ホームページより








2017年11月2日木曜日

知っていますか?「艦めし」

食欲の秋なので、今回はいつもと趣向を変えて。

「艦めし」ってご存知ですか?

海上自衛隊のホームページでは、
海上自衛隊の艦艇や部隊で作られている
食事やデザートのレシピが公開されています。

それが「艦めし」のページです。

「カレー」「和食」「洋食」「中華・その他」「スイーツ」と
カテゴリーごとにレシピがたくさん公開されています。

海上自衛隊のレシピといえば、やはりカレーが有名なので
「カレー」がトップになっているのでしょうか。

ランチや夕食の献立に困ったときに、活用してみてはどうでしょうか。
ちょっと変わったメニューも紹介されていますよ!

それから、なんといってもスイーツ!
本格的でちょっとビックリしますよ。
特に「特務艇はしだて」のスイーツはオシャレでとっても美味しそう。

「艦めし」見てみてください。
http://www.mod.go.jp/msdf/kanmeshi/menu/sw/index.html














2017年10月24日火曜日

「防衛サロン」新規入会無料キャンペーン中

現在、「防衛サロン」では新規で入会申込される方を対象に
月会費の「30日間無料キャンペーン」を実施中です。

たとえば、こんな不安やご要望をお持ちではないでしょうか

「そもそもオンラインサロンがよくわからないし・・・」

「どんな人たちがいるんだろう」

「サロンの活動内容を確認してから入りたいな」

などなど。

是非、この「30日間無料キャンペーン」期間中に
「防衛サロン」を体験してみてください。














2017年10月13日金曜日

「防衛サロン」活動中です!

今月からOPENした「防衛サロン」では、
日々のニュースなどで耳にする防衛に関しての
疑問などにもお答えしています。

防衛省が公開している資料から
参考になるものを皆さんにお伝えしたり、
自衛隊関連イベントへの参加報告など
情報が盛り沢山です!

「防衛サロン」の詳細はこちら




2017年10月2日月曜日

「防衛サロン」OPEN!

「防衛サロン」OPENしました!

防衛関連のニュースをより深く理解するための知識を得たい方や、
防衛用ICTに興味のある方など入会の目的はいろいろです。
まだまだ入会受付中です。
興味のある方はこちらまでどうぞ!





2017年9月20日水曜日

防衛サロンのアドバイザーが決定しました

弊社が運営する「防衛サロン」で、
元海将補の中村徹氏が防衛の専門家としてアドバイザーを
務めてくださいます。




防衛に興味のある方、是非「防衛サロン」にご参加ください。

今月は事前申込受付期間のため無料です。
10月~12月までは早期申込キャンペーンにつき月額980円です。
(通常5,980円)
この機会をお見逃しなく!!

お申込みはこちら

2017年9月14日木曜日

社長が取材を受けました!

弊社の代表である小関が雑誌「COMPANY TANK」の
取材を受けました!
インタビューアーは俳優の川﨑麻世さんです。
詳細はこちらをご覧ください。

対談中の様子



2017年9月4日月曜日

「防衛サロン」申込受付中!

DMMオンラインサロンにて「防衛サロン」のお申込みを受付中です!

「防衛サロン」では、防衛に関するスペシャリストをゲストに招き、
防衛の専門的な話や、よもやま話など幅広い内容を会員の皆様に
ご提供していきます。

また、「防衛サロン」では会員それぞれが自主的に活動していただくことも
もちろん可能です。
「防衛サロン」で共通の興味・目的を持つ “仲間” である会員の皆様と
有意義な活動をしていきましょう!

防衛サロンでは一般ビジネスパーソン向けのお申込みと、
25歳未満および学生などの方を対象とした割引のお申込プランを
ご用意しております。


一般ビジネスパーソンの方はお申込みはこちら


25歳未満および学生などの割引お申込みはこちら



2017年8月24日木曜日

「防衛サロン」来週9月1日より申込受付開始!



「防衛サロン」は、DMMオンラインサロンを活用した
インターネット上の会員制コミュニティです。

会員制のクローズドな空間で、同じ目的・興味を持つサロン会員たちと
オンラインサロン内で密なコミュニケーションを取ってみませんか?

オンラインなので24時間365日いつでもどこでも楽しむことができます。

「防衛サロン」では、防衛省・自衛隊OBなど防衛に関するスペシャリストを招き、
会員の皆様に他ではなかなか得られない優良な情報を提供していきます。


防衛サロンの詳細については、こちら



2017年3月31日金曜日

平成28年度防衛省シンポジウム 今後の日米同盟の方向性(3)

 本編では、以下3回に分けて記していきたいと思います。
    1 防衛省シンポジウム概要と解釈の難しさ_その1
    2 解釈の難しさ_その2
    3 解釈の難しさ_その3とこれからの姿 (今回)


平成28年度防衛省シンポジウムの概要については、
防衛省シンポジウム概要と解釈の難しさ_その1 を参照してください。


■解釈することの難しさ_その3


前回記したように、3-2 シンポジウム参加者からの事前質問に対する
パネリストの回答として冷戦型と、グレーゾーンからの発展型の戦争形態が
あるとの意見がありました。

・中国の行動は、グレーゾーンからの発展型(グレーゾーン事態)

グレーゾーン事態を記す前に、一度警察と自衛隊の関係を整理します。

 海上保安庁:日本の海上警察組織です。海上保安官は特別司法警察職員です。
 海上自衛隊:日本の防衛省に属する海上組織です。

事態というものを、平時と有事にきれいに分けることができれば、
平時においては、海上保安庁が警察として対処し、海上自衛隊は
抑止するとなります。

有事においては、海上自衛隊が対処するとなります。

グレーゾーン事態とは、平時と有事をきれいに分けられない事態を指します。

抑止・対処する日本側から見れば、海上保安庁の警察力では対処できず、
海上自衛隊で対処するには、 相手国の組織的・計画的な武力攻撃とは見なせず、
防衛出動に伴う必要な武力の行使をできない状態です。

想定される具体例としては、以下4つのことあります。

 1. 日本の無人島に、他国の大量の漁船が領海侵犯した上に、
   無人島に上陸する。

 2. 同時に、日本を初め、国際・国内に対し自国の正当性を
   マスメディア・インターネット各種会議の場で主張する。

 3. 日本を初め、国際社会に対し、無人島の実効支配権を相手国に
   渡した方がより安全な社会であると、納得させる。

 4. 国連や仲介国、その他国際裁判所などで、法に基づく正当性を主張し、
   有利な判断・判決を勝ち取る。

さらに、グレーゾーンからの発展型の戦争であれば、
上記1~4を有利に進めたうえで正規軍による開戦と成り得るでしょう。

この状態になってしまえば、国際社会の正当性を
日本は多く失うこととなりますので、海上自衛隊を中心に無人島を
防衛できたとしても、その領有権を主張し、実効支配権を維持することは
相当に難しいこととなります。


■これからの姿


 パネリストの方のから、平時・グレーゾーン・有事を横軸、時間を縦軸として
全ての平面に対処できるようにする必要があるとの発言がございました。
その通りだと思います。

私があえて付け加えるのであれば、もう一軸加えて空間を埋める必要があると
考えます。

その一軸とは、防衛する領域の軸です。

軸の要素には、国内・国際世論、心理、法律、陸海空防衛力に付加して
新たに、「サイバー空間」と「宇宙」を加えさえて頂きたいと思います。


今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。

加筆・修正は失礼ながら随時あるかと思います。ご容赦ください。


次回は、 基地内での政官民コミュニケーション (予定)
について記したいと思います。




2017年3月28日火曜日

平成28年度防衛省シンポジウム 今後の日米同盟の方向性(2)

 本編では、以下3回に分けて記していきたいと思います。
    1 防衛省シンポジウム概要と解釈の難しさ_その1
    2 解釈の難しさ_その2(今回)
    3 解釈の難しさ_その3とこれからの姿


平成28年度防衛省シンポジウムの概要については、
防衛省シンポジウム概要と解釈の難しさ_その1 
を参照してください。

■解釈することの難しさ_その2


3-2 シンポジウム参加者からの事前質問に対するパネリストの回答として
冷戦型と、グレーゾーンからの発展型の戦争形態があるとの意見がありました。

 ・北朝鮮の行動は、冷戦の延長型
 ・中国の行動は、グレーゾーンからの発展型(グレーゾーン事態)

このシンポジウム内での冷戦の延長型とは、
相互確証破壊を冷戦の基礎として発言されたものと思われます。

つまり、核弾頭を搭載したミサイル等を十分に装備することにより、
軍事的な先制攻撃を防ぐ戦略に北朝鮮は立っているとの解釈です。

もし、この内容通りであれば、北朝鮮の今後の戦略は明らかです。
それは、もちろん「冷戦型」であって、米国・ソ連・英国・仏国・中国の
核保有五大国が第二次世界大戦後進んできた道、そのもののになります。

予想される、今後の北朝鮮の核戦略

1 核弾頭の小型化・高性能化
2 米国向け大陸間弾道弾の高性能化
3 同盟国に展開する、米軍向け中距離弾道弾の高性能化
4 移動型弾道弾発射装置(TEL)の高性能化
5 潜水艦搭載型弾道弾(SLBM)の高性能化
6 同時多発発射能力の向上
7 米国に対し、相互確証破壊能力を保持したと認識させる


今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。
加筆・修正は失礼ながら随時あるかと思います。ご容赦ください。


次回は、 解釈の難しさその3
について記したいと思います。



2017年3月23日木曜日

平成28年度防衛省シンポジウム 今後の日米同盟の方向性(1)

本編では、以下3回に分けて記していきたいと思います。
1 防衛省シンポジウム概要と解釈の難しさ_その1(今回)
2 解釈の難しさ_その2
3 解釈の難しさ_その3とこれからの姿

■平成28年度防衛省シンポジウムの概要


「平成28年度防衛省シンポジウム 今後の日米同盟の方向性
 ~我が国を取り巻く安全保障環境とこれからの日米防衛協力~」

日時:平成29年3月17日(金)1830~2100

場所:イイノホール(東京都千代田区内幸町)

言語:日本語/英語(同時通訳有り)

主催者挨拶:防衛副大臣 若宮健嗣氏

基調講演:防衛省政策局長 前田哲氏

モデレーター:宮崎緑氏(千葉商科大学教授 国際教養部学部長)

パネリスト:秋田浩之
                (日本経済新聞 編集局コメンテーター)
      徳地秀士
                (政策研究大学院大学 政策研究院シニア・フェロー)
      鮒田英一
               (元自衛艦隊司令官)
      渡辺靖
               (慶応義塾大学 環境情報学部教授)
        ジム・トーマス
              (The Telemus Group 会長、元米国国防省国防次官補代理)

シンポジウム参加者:約1,000名(個人観察)


【シンポジウム全体の流れ】


 1 防衛副大臣による堅調なご挨拶
 2 防衛省政策局長による、基調講演・解説的なプレゼンテーション
   -1 一層厳しさを増す我が国を取り巻く安全保障環境
   -2 政権交代に伴う米国の安全保障政策の動向
   -3 今後目指すべき日米同盟の方向性
 3 モデレータのリードによる、パネリストのご意見開陳・交換
   -1 各パネリストによる 基調講演を受けてのご意見
   -2 シンポジウム参加者からの事前質問
      -Q1 北朝鮮に対し軍事オプションの行使はあり得るのか
      -Q2 中国の尖閣諸島上陸はあり得るのか
      -Q3 FMS(米国対外有償軍事援助)は今後も拡張するのか
          日本の防衛産業の在り方は

こんにちは。株式会社HORIZONディフェンス代表小関清志です。
上記防衛省シンポジウムに参加しましたので、
いくつかトピックスを記していきたいと思います。


■解釈することの難しさ_その1


2-1防衛省政策局長による、基調講演の資料中にもありますが、
我が国周辺の軍事バランスには、以下のように記されています。

・総兵力 (例:中国約230万人)
・戦車 (例:中国約7,200両)
・艦艇 (例:137隻 約46.7万トン) など

また国防費の推移も中国公表値で、過去28年で約44倍とあります。

防衛費・国防費も国家予算の一つの費目ですので、
予算は大切な指標ですし、総兵力や艦艇の隻数やトンも同様に
大切な指標です。

しかしながら、かつての戦争の推移を見れば、
その指標は有事の際の勝敗結果と相関関係があるのか
甚だ疑わしい例も散見されます。

定量化が難しくとも、大変重要な要素に、各国・各軍が採用している
軍事ドクトリン(軍事などの教義・運用思想)があります。

多くの事例から、いくつか例を挙げてみます。
・古くはギリシア時代等の「重歩兵の集中運用」(ファランクス)
・日本国内でも(伝説的要素が多いですが)
 長篠の戦における、武田騎馬軍団を破った
 織田軍団の「鉄砲の集中運用」
・第二次世界大戦初期に日本が行った、「空母の集中運用」
・比較的現代においても、1991・2003年に米国がイラクに行った
「エアランド・バトル」

軍事ドクトリンの有効性・先進性というものの研鑽を深める必要に
私たちはあたらためて気づかされます。


今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。
加筆・修正は失礼ながら随時あるかと思います。ご容赦ください。

次回は、 解釈の難しさその2 
について記したいと思います。



2017年3月15日水曜日

これからの「プライム企業」

防衛産業に身を置くと、「プライム企業」という言葉を日常的に耳にすることでしょう。
本編では、4回に分けてプライム企業についてお伝えしていきます。

 1 防衛産業における「プライム企業」とは ~辞書的な解釈編
 2 官側から考える「プライム企業」と役割
 3 民側から考える「プライム企業」と役割
 4 これからの「プライム企業」 (今回)


これからのプライム企業の姿を、日本国内の官民検討や米国・NATO諸国の
動向などから記していきたいと思います。
(官側:以下では防衛省・防衛装備庁・自衛隊を官側と記します。)

1.国内防衛産業の再編成による強靭なサプライチェーンの構築
2.国際共同開発・輸出
3.プライム企業の事業領域拡大の一例
4.国内民間産業から防衛産業へ
5.Reputation risk (※1)の回避に向かって


1.国内防衛産業の再編成による強靭なサプライチェーンの構築


他の産業と同様に、市場規模が縮小傾向にあれば防衛産業各社も
再編成(規模の縮小)を進めていくと想定できます。

米国を例にすると、通称「最後の晩餐」と呼ばれ、1993年に行われた
国防次官William  J. Perryが行った演説と、その後の業界再編が挙げられます。

同演説では、
“米国において、今後5年以内に国防総省が必要とする軍需会社は半分である”
としました。

その後、米国では軍需会社の廃業・撤退・合併・買収が行われ、
特定の装備システムの受注先が1社または2社となりました。

また、当然のごとく案件毎に落札した企業がプライム企業となりましたが、
同時に受注できなかった企業も有力な1次下請けとなりました。

日本でも、米国同様に再編成および補佐・補完する関係が構築されていくものと
思われます。

一方、現在の日本国内のプライム企業は、企業全体の売り上げに対し
防衛部門の売り上げは平均5%です。

この数値から言えるのは、特機事業や防衛事業を分社化した上の業界再編も
考慮に入れるべきだということです。


2.国際共同開発・輸出


従前の装備品取得の方式である、国内生産・ライセンス生産・輸入のうち、
装備品のブラックボックス化・モジュール化・ソフトウェア化により
ライセンス生産方式はもはや過去のものとなりつつあります。

また高機能化による製品単価の上昇や開発リスク、同時にICTの発展による
装備のNCW化(ネットワークを中心とした戦い)は、
より一層、国際共同開発へと歩を進める必要が出てくると想定できます。
   
一方、防衛装備移転三原則により、防衛装備品の輸出も検討するべきですが、

 ①海外へ提供可能な情報の整理
 ②必要に応じたダウングレード品の設計・製造
 ③運用方法などソフト的要素の協力の検討や、相手国の産業発展への寄与

など、検討する要素は多数あります。

そのため、早期の国際共同開発・輸出に対し、過度な期待を寄せることは
できないでしょう。


3.プライム企業の事業領域拡大 


プライム企業の事業領域拡大の一例として、第5の領域であるサイバー空間での
実例があります。

ノースロップ・グラマン社は2016年6月、サイバー空間でのセキュリティ向け
仮想演習装置「J-CORTEX」を、NEC社および三菱商事社と提携して
開発・納入すると発表しました。
NEC社も同日に発表しています。


4.国内民間産業から防衛産業へ


正面装備以外の分野での可能性について述べます。

①補給業務分野
 米国では、ロジスティックス企業のノウハウを取り入れることにより、
 補給能力(ジャストオンタイム、棚卸など)の強化を進めています。
 日本国内には、世界でも有数の品質を誇るロジスティックス企業があります。

②商用ICT分野
 通信のTCP/IP化やOA化(オープンアーキテクスチャ)が進んでいます。

このことは、COTS (※2)利用の更なる促進やPC・スマホ・ゲーム機などを
装備に使用する親和性がより高まっていると言える状況です。
米国では、ゲーム機のモーションキャプチャー技術を取り入れた装置による
訓練が実際に行われています。

このようなイノベーションによる防衛産業界の活性化が期待されます。
また、RFP(Request For Proposal:提案依頼書)ではなく、
RFI(Request For Information:情報提供依頼書)をより多く、
官側から公示することが期待されます。


5.Reputation riskの回避に向かって


既存のプライム企業であっても、収益のメインではない防衛産業のために
リスクをとることは、慎重にならざるを得ません。

CI(コーポレートイメージ)戦略として現時点では、
「防衛産業に寄与する企業」であるとマスメディアに広告宣伝することに
ためらいがあることは事実だと思われます。

このことは今現在、防衛産業においてプライムではない企業においては
尚更のことと思われます。

しかしながら、
我が国の防衛産業の意義を政治・経済・文化のあらゆる場面で発信し、
不断の努力を続けていくことが多くの方の理解につながり、
ひいては防衛産業に参加することが企業の利益になると考えます。


今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。
加筆・修正は失礼ながら随時あるかと思います。ご容赦ください。


(※1)
Reputation riskとは、企業に対する否定的な評価・評判が広まることによって、
企業の信用・評判が悪化するリスク

(※2)
 COTSとは、Commercial Off-The-Shelf:
民間のソフトウェア製品やハードウェア製品などを利用すること



2017年3月13日月曜日

民側から考える「プライム企業」と役割

防衛産業に身を置くと、「プライム企業」という言葉を日常的に耳にすることでしょう。

本編では、4回に分けてプライム企業についてお伝えしていきます。

 1 防衛産業におけるプライム企業とは ~辞書的な解釈編
 2 官側から考える「プライム企業」と役割
 3 民側から考える「プライム企業」と役割 (今回)
 4 官側と民側の「プライム企業」の差分 筆者はこう考える




民側から考える「プライム企業」とは 

(官側:以下では防衛省・防衛装備庁・自衛隊を官側と記します。)

プライム企業とは通常株式会社ですし、当然営利企業でもあります。
インセンティブが常にあり続けるように事業を行うことが、
プライム企業の条件になります。
では、防衛産業におけるインセンティブとはどのようなものであるか、
以下の視点でまとめました。

Ⅰ.比較的近年までのインセンティブとは
Ⅱ.浮上した課題 


Ⅰ.比較的近年までのインセンティブとは

かつてプライム企業の市場は完全に国内市場に限られ、
顧客は防衛省(防衛庁)のみでした。
そのため市場調査の対象は単一であって、陸海空自衛隊の運用要求に合わせて
国内生産・ライセンス生産・輸入のいずれかを官民協議の上で決定すれば
良いものでした。

また装備数も想定しやすく、護衛艦を例に挙げると以下の式で簡単に計算できます。

護衛艦(DDx)の数: 4護群(8護衛) + 5個地方 = 52隻(DDx)
※1つのは4隻の護衛艦からなる 


また、単年度で1隻または2隻の建造が行われることが、
5年度毎の中期防衛力整備計画 (通称:中防)で定められます。

そのため企業のリソースである人・モノ・カネ・時間を、安定して必要十分かつ
長期にわたって配置することができました。

もちろん、プロジェクト遂行にあたってはさまざまな問題が発生します。
その中で官側の計画や予算執行に信頼を置き、当然民側もその信頼をより強固にすべく
努力してきました。

計画が安定しているというのは、サプライチェーンの頂点会社としての役割にも
有形無形の力となっていました。
長期スパンで受注があることを理解している一次二次下請けの会社は安心して
製品を製造し提供することができたのです。

このような理由から、インセンティブが常にあり続けるような事業を行うことが
できました。

しかしながらこの時期に、以下を深く検討しなかったことが多くの課題を
生むことになったのです。

その課題とは、
・輸出の検討
・運用形態の急激な変化
・輸入品のブラックボックス化への対応
・国際共同開発
です。


Ⅱ.浮上した課題 

近年浮上した課題として、以下の4つが考えられます。

1.予算・調達制度
近年プライム企業を取り巻く環境の変化として、以下の事項が挙げられます。
 ①防衛予算の縮小
 ②高機能化による製品単価の上昇
 ③FMS(米国からの有償援助)の増額

いずれの要素にしても国内防衛産業の受注額は減少傾向にあります。

また、公正性の追求による競争入札方式が多く行われ、防衛生産技術基盤の
維持向上が難しくなっていることや、超過利益返納方式によりコストダウンによる
インセンティブが働きにくくなり、結果として国際競争力の低下を招いていると
考えられます。

2. サプライチェーンリスク
サプライチェーンリスクは、大きく分けて3点あります。

①製造業者の廃業・倒産
 企業にとって金は血液に相当します。
 その金が回らなくなってきているため廃業・倒産に追い込まれる会社が発生し、
 製品の安定供給ができない場面が出てきました。

②外資によるプライム企業や国内有力製造会社の買収
 グローバル化によって他国企業を防衛装備のサプライチェーンに組み込んだ結果、
 外資に国内プライム企業や有力製造会社が買収されることです。

③情報流出
 グローバル化により他国企業が製造に加わることで、スパイウェアなどが仕込まれ、
 それにより情報流出が起こることが懸念されます。

3.統合運用など運用形態の変化への対応の遅れ

日本を取り巻く安全保障環境の急速な変化により、官側の運用構想は国内産業の
現状を超えた範囲で検討されるようになりました。

これを早期に装備化するため、運用構想にマッチしたFMS(米国からの有償援助)の
増額につながっています。

また同時に、C4IをはじめとするICT製品の早期活用が、運用の重大な要素と
なっています。

4.技術研究の予算と制約

技術研究は2つの視点があります。 

①他国と比較した際の国内研究費用の少なさ
 米欧・韓国等は、中小企業やベンチャー企業等に対し、資源や資金を
 提供しています。
 日本と比較した場合、絶対額もさることながらイノベーション促進にも
 目を向けています。

②国際共同開発に関する制約
 米国ではカタログデータは国防省に、製造方法は民間企業に知的財産権があると
 明確にされています。
 日本は契約の特約上、技術の知的財産権は防衛省にあります。
 そのため国際共同開発を行う場合には、防衛省にどこまで知的財産を出して良いか
 協議しなくてはならず、制約が伴います。


今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。
加筆・修正は失礼ながら随時あるかと思います。ご容赦ください。

次回は、
4.これからの「プライム企業」
について記したいと思います。



2017年3月12日日曜日

官側から考える「プライム企業」と役割

防衛産業に身を置くと、「プライム企業」という言葉を日常的に耳にすることでしょう。

本編では、4回に分けてプライム企業についてお伝えしていきます。

 1 防衛産業におけるプライム企業とは~辞書的な解釈編
 2 官側から考える「プライム企業」と役割 (今回)
 3 民側から考える「プライム企業」と役割
 4 これからの「プライム企業」


■官側から考える「プライム企業」とは

(官側:以下、防衛省・防衛装備庁・自衛隊を官側と記します。)

官側の立場からすると、プライム企業とは以下の4つの要件を
満たすことが必須であると筆者は考えます。

1.官側との信頼関係を構築・発展させること
2.サプライチェーンの頂点会社として、
 同業他社・一次二次下請けと信頼関係を築き、発展させること
3.プライム企業としての自主性・自発性を示すこと
4.リソースの確保・維持・発展に努めること


■役割と期待


1. 官側との信頼関係を構築・発展させること


官側と真の信頼関係を築いて深めていくためには、
目的を共にして、プロジェクトで発生する問題点も共有し、
官民それぞれの役割を全力で全うすることが必要です。

プロジェクトを進めれば必ず問題は発生します。
官民で協議して解決していかなければならない場面が必ず出てきます。

そのような時に、より積極的に問題解決に努力することが
信頼関係につながり、次の課題のより良い解決に繋がります。

逆に、プライム企業がそこまでの責務は無いとの立場を前面に出せば、
信頼関係を築くことはできず、官側の期待するプライム企業とは
成り得ません。


2. サプライチェーンの頂点会社として、

    同業他社・一次二次下請けと信頼関係を築き、発展をすること


防衛装備品と一言で述べても、各種あります。
防衛装備品は一般的にICT製品などと比べて大変息の長いものになります。

わかりやすい一例として護衛艦を例に挙げると、
海上自衛隊の護衛艦「しらね」(平成27年3月除籍)は、実に約30年間
活用されています。
この30年の間、年次検査・定期検査や故障における部品の交換、
新システムとの連携などが求められます。

そのため、プライム企業としては、一次・二次下請け会社からの
調達品の安定確保や、技術的な検討などへの対応が必須となります。

ここで信頼関係を構築し、かつ一次・二次下請け会社にも十分な利益を
確保することがサプライチェーンの頂点会社としてのプライム企業には
求められるのです。

ここで得た信頼によって、人・モノ・カネ・時間のない苦しい中での
プロジェクトの立ち上げと成功につながり、プライム企業としての役割を
果たせるのです。

さらに護衛艦を例にすると、タイプシップの設計・建造を他造船会社へ
依頼することもありえます。

このように、同業他社からもリーダーとして認められることも、
プライム企業には必要です。


3.プライム企業としての自主性・自発性を示すこと


官側の要求に対し、そのまま回答し製品を提供するだけでは、
プライム企業とは呼べません。
官側と一言で申しましても、プライム企業にとって、
ステークホルダーでもあります。

また、人事異動で責任者が替わることもあります。

そのため、防衛省(内局・幕)や防衛装備庁・部隊と自主的に
意見交換を行ってプロジェクトを可能な限り円滑に進め、
問題点は協議して解決する必要があります。

さらに、
プロジェクトによっては、官側に対し世界の運用構想調査結果などを報告し、
製品の購入を提案するのか、研究すべきかなどを提案する必要があります。   
通常の民間産業で見られる潜在ニーズの提案ということも、自発的に
行わなければなりません。


4. リソースの確保・維持・発展に努めること


官側と直接契約があるというだけでは、プライム企業とは呼べません。
先の護衛艦「しらね」の例でも記したように、
長期にわたり広範囲の事項について検討・対応することが求められます。

護衛艦という複合的な機能ではなく、
一つ一つの機能(System of Systems)をとってみても、
検討・対応を求められるポイントは多岐に渡ります。
(検査・整備・設備・建屋・教育・完成図書・マニュアル・機能管理など)

これを借り上げで5年以上、装備品となれば10年以上の長期にわたって
継続して対応することになります。

そのためには、人・モノ・カネ・時間という企業のリソースをどのように
配分するかという検討も必要になります。
一つの機能を提供してからその終焉までを担い、更にその間に次世代の
機能にも対応することができて、初めてプライム企業と認められるのです。


今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。
加筆・修正は失礼ながら随時あるかと思います。ご容赦ください。


次回は、
3.民側から考える「プライム企業」と役割
について記したいと思います。



2017年3月11日土曜日

防衛産業におけるプライム企業とは~辞書的な解釈編~

防衛産業に身を置くと、「プライム企業」という言葉を日常的に耳にすることでしょう。
本編では、4回に分けてプライム企業についてお伝えしていきます。

<記事リスト>
1.防衛産業における「プライム企業」とは ~辞書的な解釈編~(今回)
2.官側から考える「プライム企業」と役割
3.民側から考える「プライム企業」と役割
4.これからの「プライム企業」

【プライム企業って、どういう企業?】


防衛産業における「プライム企業」とは、
防衛省・防衛装備庁を顧客とする企業のことです。

プライム企業は、通常は大企業であることが多く、
防衛装備における製造から販売までの中で最も大きな役割を担います。

防衛は数百、ときには千を超える企業が関わって、初めて形を成します。
そのため、研究の委託や完成品を提供する場合、
複数の会社の機能を組み合わせる必要が出てきます。

プライム企業は、自社内の技術・資本だけではなく、
数百社にわたる下請けの会社をマネージメントして完成させ、
製品やサービスを提供します。


【代表的なプライム企業 売上トップ3は? 】


国内の防衛部門売り上げ上位3社は、以下の通りです。

1位:三菱重工業株式会社(MHI)
2位:日本電気株式会社(NEC)
3位:川崎重工業株式会社(KHI)

皆さん知っての通り、防衛を専門にしている会社ではないことがわかります。
しかし、3社とも戦前から防衛産業に深く関わってきた歴史があります。

例えば、
・海上自衛隊 護衛艦「あきづき」
・帝国海軍  戦艦 「武蔵」
どちらも、三菱重工長崎造船所で作られました。


【日本におけるプライム企業の特徴 】

➀売上比率が平均5%と少ない

米欧の防衛産業各社は、防衛事業の売り上げが50%以上の会社が多いです。

それに対し、日本のプライム企業における防衛事業の比率は、なんと平均5%。

多くのプライム企業は、防衛が主な売り上げではなく、民間用製品に
売上を依存していることになります。

②海外への輸出

防衛装備移転三原則 (平成26年4月)により、日本もようやく防衛装備品の
輸出が可能になりました。

オーストラリア政府・海軍への「そうりゅう型」潜水艦輸出の検討は
記憶に新しいものですが、結果はフランス企業が受注しました。

つまり、日本のプライム企業の顧客は、現時点でも国内(自衛隊)のみで
小さな市場でパイを奪い合うような状況が生まれつつあります。

③自衛隊OBが従事している

防衛省・自衛隊では1佐以下の階級の方は、56歳以下で定年を迎えます。
そのためプライム企業に就職され活躍される方が多くいます。

ただし、就職先が防衛省との間に契約を締結した営利企業の場合は、
離職前の5年間に営利企業との契約に携わったことがなく、
かつ防衛大臣の承認が必要です。

➃工廠(こうしょう)を持たない 

日本国・防衛省・自衛隊は、工廠(軍需製造の国営工場)を持っていません。
つまり、国防に必要な防衛装備品の全てを、民間企業が提供しているということです。
同時に、技術基盤もプライム企業に多くを依存しているということになります。

➄ 財界・工業会など

大多数のプライム企業は「一般社団法人防衛装備工業会(JADI)」の会員です

いかがでしたか?

海外におけるプライム企業とは、大分状況・歴史が異なることを
ご理解いただけたかと思います。


次回は、
2.官側から考える「プライム企業」と役割
について記したいと思います。


加筆・修正は失礼ながら随時あるかと思います。
ご容赦ください。



2017年3月10日金曜日

防衛省 市ヶ谷の入門 その5 食事・生活編(最終回)

防衛省市ヶ谷の正門受付で困っている人が多いので、まとめてみました。

今回は「目的の部署」が「A棟」の場合の、
食事・喫茶・お土産などの行動です。


入門時の基本編は、防衛省 市ヶ谷の入門のやり方 を見てください。


Ⅰ.基本事項 


不要な棟へ立ち入りはできませんが、ICタグ付きピンク色の入門証は、
A棟も含みどの棟へも入ることができます。
入門内容が記載された紙の終了時間とかけ離れた時間で退出すると、
警備員さんにお叱りを受けます。
目安は1時間以内です。


Ⅱ.食事について


市ヶ谷駅から防衛省までは食事をとる場所が少ないので、
省内で食べたい方向けの情報です。

1.主な食堂:厚生棟1F食堂  
(厚生棟1Fの食堂は2018年12月に閉店になりました)


厚生棟食堂は比較的リーズナブルな価格で、民間人でも食事ができるところです。
食券を購入して受け皿を持って並ぶ、カフェテリア形式の食堂です。
昼の時間と夕方・夜も営業しています。
市ヶ谷は幹部自衛官が多いので、金色で初めは目がくらくらします。

2.席取りについて


防衛省では、席取りをする文化はありません。
隊員さんは能率よく座り、食べ終えたらすぐ立ち上がります。
そのため、席は流動的に空きます。

また、かばん等を持っているのは民間人だけです。
くれぐれも席取りはやめましょう。

3.食堂の利用方法     

(1)メニューを選ぶ
厚生棟の食堂前のショーケースに、日替わり・通常メニューが出ています。

(2)手を洗う
入って右手にある手洗いカウンターで手を洗いましょう。

(3)オーダーする
自動販売機で食券を購入しましょう。
1万円札が使えるものもあります。

(4)列に並ぶ
麺類、定食など並ぶべき列が床に示してありますので、
それに従って並びましょう。
途中でお盆と箸・スプーンなどを取りましょう。

(5)受け取る
食券を台に置き、できあがったら受け取りましょう。
醤油・ドレッシング・漬物などは食堂中央にあります。
必要に応じて使いましょう。

(6)席に着いて食べる
椅子をしっかり引いて、荷物は足元など邪魔にならないように置きましょう。
結構おいしいです。
自由席なので、たまにお隣に「将」様がお座りになられたりします。

(7)後片付け
食べ終わったら、食堂奥へ後片付けます。
わりばしやナプキンなどはゴミへ、箸は箸入れに入れ、
お盆は回転している流し台におきます。
ここはコツがあって、お盆一つ分空けると他の方がスムーズに置けます。

(8)退出
12時前後は大変混み合いますので、ぶつからないようにして退出しましょう。


4.その他の食堂


市ヶ谷の食堂は入札で決まり、厚生棟内横・A棟やD棟内食堂・佐内門近くの
食堂など厚生棟食堂以外でも食事できます。
また、厚生棟B1Fには吉野家があります。
       
ただし、ひとつだけ民間人が自由に利用できない食堂があります。
それは、幹部食堂です。

B棟前の幹部食堂は一般人のみでは食事できません。

幹部の方と一緒であれば食事ができます。
もっとも、「将」・「将補」専用です、なんてお話も幹部の方から
冗談交じりで聞くこともあります。


Ⅲ.喫茶・コンビニ・お土産について


防衛省内で一息つきたい方への情報です。
(平成28年度 2016.4-2017.3 現在)

1.喫茶


代表的なものは、厚生棟1Fにあるスターバックスです。
スターバックス専用の椅子もありますので、一息つけます。
値段は1割引きなので、1円などの端数がでます。
A棟内にも喫茶コーナーがあります。

2.コンビニ


厚生棟1Fにセブンイレブン、B1Fにファミリーマートがあります。
ファミリーマートには防衛省・自衛隊関連のお菓子や服が売っています。
民間人でも購入できます。

3.お土産


厚生棟1Fに民間人も買えるお店が複数あります。
市ヶ谷専用お菓子などもあります。宝くじ(ロトなど)も買えます。
※ただし、徽章は民間人は買えません。

 4.本


厚生棟B1Fに、本屋さんがあります。
防衛書籍や大戦中の戦記などが多数を占めますが、普通の雑誌もあります。
カレンダーなども扱っています。
民間人でも購入できます。

5.飲み物 


あちこちにあります。
マナーを守れば、購入に問題はありません。
60円など、一般の市場価格より安いです。

6.ATMなど


厚生棟1Fに、みずほ銀行・共済のATMがあります。
各コンビニにもATMがあります。
給料日(毎月18日)は混むので、民間人は使用を遠慮している方が多いです。

7.たばこ


防衛省の中でたばこは、自動販売機のみの購入です。
喫煙される方はあらかじめ用意するか、taspoが必要です。
自動販売機はけっこうありますが、厚生棟1Fが確実です。
      

8.喫煙所


防衛省内でも喫煙のマナー、分煙化は進んでいます。
民間人が喫煙してよい場所は、下の3か所です。

 (1)厚生棟B1F庭(屋根なし)
 (2)厚生棟B1F屋内
 (3)D棟横喫煙所

全て煙管で完全に火を消すことが前提です。

9.その他座れるところ


ほとんどありません。
 (1)厚生棟1Fの共通椅子
   防衛産業の方がゆるい民民会議的なことをしているときもあります。
 (2) A棟1F打ち合わせ室
  空いているときは民民のサロン的な打ち合わせをしていることがあります。

 今回はここまでにしておきましょう。

【市ヶ谷の入門 その5まとめ】

終了時刻1時間以内に用を済ませる。

次回は「プライム企業」についてまとめようと思います。



2017年3月9日木曜日

防衛省 市ヶ谷の入門 その4

防衛省市ヶ谷の正門受付で困っている人が多いのでブログに書いてみます。

今回は「目的の部署」が「A棟」の場合の、
A棟から正門を出るまでについてお伝えします。

入門時の基本編は、防衛省 市ヶ谷の入門のやり方 を見てください。

「A棟」を出るには、2つの出口があります。

Ⅰ.A棟を出る


A棟を出るには、2つの出口があります。

・儀仗広場前
・厚生棟前

どちらから出ても構いません。
傘を置いた場合は、入ったところから出ましょう。

儀仗広場前から出る場合は注意があります。
防衛省 市ヶ谷の入門 その2を参照してください)


Ⅱ.出口から出る


1.ICタグ付きピンク色の入門証(防衛省 市ヶ谷の入門 その2参照)を、
 出場の際に必ずかざしましょう。忘れると受付の方に優しく注意されます。

2.正門を目指しましょう。
 (正門で入った場合は、他の門からは出られません。)

 正門まで来ると、再び駅の改札のようなゲートがあります。
 そこにICタグ付きピンク色の入門証をかざしましょう。
 ゲートが開きます。

3.警備員さんが目視で確認しているので、軽く会釈するとスマートです。


Ⅲ.正門受付に入る


1.入門内容が記載された紙(防衛省 市ヶ谷の入門 その2参照)に、
 終了時刻が記載されているか確認します。

2.確認後、ICタグ付きピンク色の入門証と入門内容が記載された紙を、
 受付の方に渡します。

受付の方は、入門内容が記載された紙に終了時刻が記載されているか、
必ず確認します。

万が一記載が無いと、用紙に記載された内線番号に通話し、
あなたが本当に面会したかを確認した上、
少々小言のようなことを目的の担当部署様に伝えます。

あなたが防衛産業の方でこれからサロンに参加したいということであれば、
心証はだいぶマイナススタートになりますので、気をつけましょう。


Ⅳ.正門を出る

あとは早朝・夜間などを除き、そのまま正門を出れば 無事終了です。
初めての方は、緊張感からの解放が最高だと思います。
しかし、交差点内でタクシーを止めてはいけません。
警備員さんに注意されます。


【市ヶ谷の入門 その4まとめ】

入門内容が記載された紙に必ず記載してもらう
・終了時刻 

今回はここまでにしておきましょう。
次回は、せっかく防衛省・市ヶ谷に来たのだから
お土産くらい買いたいという方に向けて、
少しトリビアも含めてお伝えしようと思います。



2017年3月8日水曜日

防衛省 市ヶ谷の入門 その3

防衛省市ヶ谷の正門受付で困っている人が多いのでブログに書いてみます。

今回は「目的の部署」が「A棟」の場合の行動です。

入門時の基本編は、防衛省 市ヶ谷の入門のやり方 を見てください。

Ⅰ. A棟1Fロビーでの過ごし方


A棟1Fのロビーは、一種の防衛産業のサロンのような雰囲気があります。
官民会議や民民会議で顔見知りとなった方達が、挨拶に余念がありません。

トイレに行きたい場合は、1Fの東西どちらにもあります。
民間人も使用できますので、安心してください。


Ⅱ.エレベータに乗る


待ち合わせ時刻の10~8分前になったら、
目的の部署がある側のエレベータに乗りましょう。
ここは目的階ごとのエレベータがありますので、間違えないようにしましょう。
目的の階に着いたら、フロア図で目的の部署を見つけましょう。

Ⅲ.目的の部署まで行く


1.再び施錠された扉が出てきます。(部署による)


自動即時網内線電話機(見かけは普通の内線電話子機です)がありますので、
落ち着いてかけましょう。
※操作のわかりにくいものがありますので、しっかり理解してから使いましょう。

2.目的を伝える


内線に出てくれた方に、目的をはっきりと伝えましょう。
先方は氏名・階級などを丁寧に話してくれますが、
初めての方は早すぎて何を言っているかわからないと思います。


3. 入門内容が記載された紙に、必要事項を記載してもらう


無事に面会や商議・その他目的を果たしたら、
入門内容が記載された紙(防衛省 市ヶ谷の入門 その2参照)に、
必要事項を記載してもらいます。

 (1) 担当者のサイン
 (2)終了時刻 

 を記載してもらいます。

これを忘れると大変なのですが、続きは次回で。

【市ヶ谷の入門 その3まとめ】 

 目的が済んだら、入門内容が記載された紙に記載してもらう
・担当者のサイン
・終了時刻



2017年3月7日火曜日

防衛省 市ヶ谷の入門 その2

防衛省市ヶ谷の正門受付で困っている人が多いのでブログに書いてみます。

今回は「目的の部署」が「A棟」の場合の、入門後の行動です。

入門時の基本編は、防衛省 市ヶ谷の入門のやり方 を見てください。

.入門からA棟入口まで


1.受付の方から、3点セットを受け取る            


 (1)QRコードの紙
  次回まで使わないので、しまっておきましょう。
  職場に戻った時、パウチっこされる方もいます。
 (好みですが、光学リーダーで読み取りにくくなることがあります。)

(2)ICタグ付きピンク色の入門証
 受け取ったら、すぐに首へかけましょう。
 出門するまで、常に見やすくしておきます。

(3)入門内容が記載された紙
 失くさないように、必ずどこに入れたかも覚えておきましょう。

2.ICカードリーダーをゲートにかざす


駅の自動改札の要領よりも、少し長めにしっかりかざしましょう。
23秒でゲートが開きます。
まれにICカードの不良で開かないこともあります。
そのときは警備員さんの指示に従い、受付で再発行してもらいます。

3.正面のエスカレーターを上る


まれに整備点検中で止まっていますが、その場合は足で上りましょう。
エスカレーターで上まで来ると、左にA棟・正面にD棟・右にE棟があります。
たまに陸上自衛隊第302保安警務中隊、通称「儀仗隊」が訓練しています。

訓練中は空気を読んで、次の3点を守りましょう。
 ➀邪魔しない
 ②大声を出さない
 ③携帯電話で通話しながら移動しない
最悪、厳重注意・出入り禁止になります。

4.A棟へ行く


A棟へ行くルートは、2つあります。

(1)最短ルート 左回り
エレベータを登ったら、左の丘に沿いながら徒歩で上ります。
国旗等を掲揚する儀仗広場を左手に見ながら、屋根のある通路を通ります。
儀仗広場を歩くなどはもってのほかです。
国旗掲揚・貢納中に行くと、厳重注意・出入り禁止になります。

歩いていくとA棟入口に着きます。
ここは、来賓・防衛大臣・政務次官・統陸海空幕僚長が車で来ることが
普通にあります。
その場合は空気を読んで、邪魔にならないようにしましょう。

(2)迂回ルート 右回り
エレベータを登ったら、D棟の左の坂道を上ります。
坂道のところにA棟入口がありますが、ここは一般人は入れません。

この坂は大変風が強くなる時があります。
よく紙をばらまいて途方に暮れている方を見かけますので、
かばんなどしっかり押さえましょう。
坂道を登りきると、正面に厚生棟が見えます。
道は渡らず、A棟沿いに進むと入口に着きます。

. A棟入口での受付


1.荷物検査・身体検査を受ける


A棟入口に着くと、空港のような検査があります。
(1)X線による荷物検査
(2)金属探知機による身体検査
(3)かばんなどを開けて目視による検査(特別警戒中のみ)

時計やスマホなどポケットに入っているものは、小物入れにまとめましょう。
コートを着る季節であれば、あらかじめ脱いでおきましょう。
ベルトや靴のバックルなどでも反応することがありますので、
警備員さんの指示に従って行動しましょう。

防衛産業の方ですと時計はアルミで、金属の少ない靴とベルトをしてい
サッと通る方が多いです。
プロですね。

2.受付をする


A棟の中に入ると再び、受付の方がいます。

(1)ICタグ付きカードを、「入り」にかざす
(2)入門内容が記載された紙を、受付の方に渡す

ここで階数が不案内の方は必ず聞きましょう。
東の9Fとか西の5Fと、案内されます。
エレベータが違うので、初めての方は聞くと良いと思います。

待ち合わせの時間まで余裕があるとき、
A1Fにロビーがありますからそこで座って待ちましょう。
各幕広報部が作成している案内映像を見ることもできます。

 今回はここまでにします。

【市ヶ谷の入門 その2まとめ】

・3点セットを失くさない。
 (1)QRコードの紙
 (2)ICタグ付きピンク色の入門証
 (3)入門内容が記載された紙

空気を読む
 訓練中・国旗掲揚中は特に、空気を読んで行動する



2017年3月6日月曜日

防衛省 市ヶ谷の入門のやり方

防衛省市ヶ谷の正門受付で困っている方が多いので、まとめてみました。
この記事を見る方は初めての入館だと思いますので、まずは基本編をご紹介しましょう。


.事前準備


スムーズな受付をするためには、事前準備が必須です。
これをしておかないと、受付タブレット前でパニックを起こします。


1.必ず携帯するもの

顔写真付きの身分証明書 ※無いと入れません


2.目的部署について調べておくこと


(1)防衛省内のA棟にあるのか、それ以外の棟なのか
(2)どこに所属するのか
 統幕・陸幕・海幕・空幕・陸自・海自・空自
 装備庁・研究所・内局・それ以外
(3)内線番号
(4)部署名または担当者名
(5)「面会」なのか「工事」なのか 
  ※特になければ面会にしましょう


.各門の名称


防衛省には4つの門がありますので、こちらも先に触れておきましょう。
9時から18時までなら、普通の方は正門から入れます。
タクシーで来た場合は、交差点内は停車禁止なので注意してくださいね。
(警備員さんに注意されます)

<防衛省 4つの門>

1.正門 
 JR・メトロ・都営市ヶ谷駅から最も近く、靖国通りに面している
2.薬王寺門(やくおうじもん)
 都営曙橋が最寄り駅となる
3.加賀門(かがもん)        ※今回は省略
4.佐内門(さない〔え〕もん)※今回は省略



.いざ入門!

1.正門左側の通用口から入り、受付の方がいる建物に入ります。


2.タブレット式の受付機に、「目的の部署」・「自分の所属」を入力します。

ここで多くの方が苦労されています。
このタブレット入力はIT に慣れていて事前準備が万端で、
かつ空いていても初回なら15()は最低でもかかります。

3.自分の所属を入力します。

自分の会社などを、冷静に、名刺などを見ながら入力しましょう
※パニックを起こして、入力がままならない方を見かけます。

4.各種入力をします。

同伴者 
 →いれば「いる」を選び、落ち着いて入力しましょう。
車両
 →ほとんどの方は車両ではないので、「なし」を選びましょう。

5.次回もくる予定のある場合は、QRコードを発行します。

次回から、QRコードをかざすだけで自分の所属入力の作業を省けます。

6.受付番号を覚えて、受付に並びましょう。

  年度末や年度初め・午前中や午後一などは、10人以上待っていることがあります。

7.入門して、徒歩5から15分ほど省内を目的の部署まで歩きます。



実はこのタブレット入力、空いていれば受付の方に代行してもらうことが可能です。
ですが、混んでいるときは、受付の方は忙しくて相手にしてくれません。
周りは防衛産業のプロばかりですから、叫ぼうが喚こうが冷たい目で見られるだけです。

今回はここまでにしておきましょう。
市ヶ谷の入門についてはシリーズでお伝えしていきますので、ぜひご覧くださいませ。


【市ヶ谷の入門のやり方基本編 まとめ】

必需品 :顔写真付きの身分証明書
事前準備:目的の部署の組織名・内線番号・担当部署(者)
目的  :面会
時間  :初めての方は1時間前で少し余裕が出るくらい